インターネットが普及した昨今。海外製のホワイトニング製品も簡単に購入できるようになりました。
しかし、海外製のホワイトニング製品は安全性に問題は無いのでしょうか?
海外製のホワイトニング製品は日本製よりも効き目がある?
海外製のホワイトニング製品の商品ページを見ると「海外製で効き目が強い!」「ハリウッド俳優も愛用!」など華やかな宣伝文句が数多く見られます。
口コミを見ても、「すぐに効果が出た!」「真っ白くなって満足」という意見も。
しかし、同時に「歯に痛みを感じた」「海外製は日本人には合わないと歯医者で止められた」との声も。
実際はどうなのでしょうか?
ホワイトニング製品の成分
海外のホワイトニング製品の成分には「過酸化水素」が使用されていることが多いです。
この「過酸化水素」には歯を漂白する効果がありますが、濃度が高いものは効き目が強い分、口内を傷つけてしまう可能性があります。
日本の薬事法では過酸化水素を市販のホワイトニング製品には入れてはいけない決まりがあるので、使用するには歯医者で歯科医におこなってもらわなければいけません。
それだけ扱いに気を付けなければいけない成分なのです。
海外製のホワイトニング製品で知覚過敏に?
過酸化水素は消毒液としてよく使うオキシドールをさらに強めたものです。
本来の歯よりも白く漂白できる効果があります。しかし、効き目が強い分、歯への負担は大きいです。
歯はエナメル質で覆われていてその下に象牙質があります。
配分の強い過酸化水素は、エナメル質を傷つけるだけでなくその下の象牙質にまで染み込み知覚過敏となってしまうのです。
「海外製品で痛みを感じた」のはこの為です。
また、日本では過酸化水素の利用は歯科医が行いますが、海外製品は家で使用します。
その際、歯茎の保護も必要です。過酸化水素が付着すると歯茎まで漂白されたり痛みを感じたりすることもあります。
日本人の歯はエナメル質が薄い
日本人の歯はもともと欧米人よりもエナメル質が0.2mm薄いと言われています。
「たった0.2mm?」と思われるかも知れません。
しかしこの差は意外と大きく、日本人の歯が欧米人よりも黄色く見えるのは、エナメル質の下にある黄色の象牙質が透けて見える為です。
エナメル質が薄いということはそれだけ象牙質への影響も大きく、知覚過敏などの症状になりやすいです。
特に小さなお子さんや虫歯や歯周病のある方、もともと知覚過敏の方が過酸化水素を使用するのは非常に危険です。
例え海外で認可を受けていた製品だとしても、日本人の歯の質に合うかどうか分からない製品は避けた方が良いでしょう。
以上いかがでしたでしょうか?
「ホワイトニング製品を使うなら効果の強い海外製を」と考える方も多いと思います。確かに成分の強い海外製は効き目を実感しやすいかも知れません。
ただ、歯の健康を損なっては将来後悔することになるかも知れません。
歯は大切な体の一部です。できるだけ安全性の高いホワイトニング製品の利用をおすすめします。