男性より女性の方が口臭が強い?
一般的なイメージとして、口臭は高齢の男性に多いというイメージを抱いている方が多いかもしれません。
しかし、実は男性に比べて女性の方が口臭が強いと言われています。
その理由は、女性ホルモンによって歯周病が悪化しやすいからです。
歯周病の病原菌の中で代表的な細菌「プレボテラ・インターメディア」は女性ホルモンによって増加する特徴があります。
女性ホルモンの分泌が少ない卵胞期と多い排卵期、それぞれ唾液中のプレボテラ・インターメディア菌の割合を比べた研究結果では、唾液中に1%しかない菌が排卵期には5倍に膨れ上がったそうです。
こういった研究結果により、女性ホルモンの変動によって口臭が強くなる傾向があるとされています。
女性ホルモンの変動期には特に口臭が強くなる
女性ホルモンが増加することで口臭が強くなる傾向にあります。
女性の体はホルモンの増減が大きく、特に生理前や生理中など女性ホルモンが変動しやすいときには余計に口臭が強くなります。
生理前から生理中は女性ホルモンの1つであるエストロゲンの分泌が最少となり、唾液の量が減ることで口内が渇きがちになり口臭が出やすくなるのです。
また、女性は更年期に差し掛かると女性ホルモンが急激に減少し、同時に唾液の分泌量も減り口臭が強くなります。
こういったことから、30~40代の女性は口臭が強くなりやすいと言われているのです。
特に閉経前後の女性は十分な注意が必要になります。
30~40代の女性におすすめの口臭対策
30~40代の女性の口臭には、生活習慣の見直しをして根本的な臭いから改善していくことが大切です。
更年期になり女性ホルモンが減少すると、口臭対策にもなる唾液の分泌も減るため、日頃から清潔さを保ちつつ口内が乾かないようにしましょう。
日頃からケアをすることで女性特有の口臭もしっかり防ぐことができます。
毎食後歯を磨く
大変かもしれませんが、毎食後歯を磨くと口臭対策になります。
歯磨きが難しい場合は、洗口液やデンタルフロス、歯間ブラシなど簡易的なケアでも十分効果的です。
歯科検診を定期的に受診する
半年に1回ほどの歯科検診が有効です。
歯石を取り除いてもらうと口臭対策になります。
水分をこまめに取る
口内が乾くのを防ぐために、こまめに水分を取ることは非常に効果的です。
食間でも積極的に水分補給をしましょう。
ただし、当分を含む飲み物の飲みすぎには要注意。虫歯の原因になりかねません。水やお茶を摂取するようにしましょう。
アルコールを飲みすぎない
アルコールは独特のにおいを放つことはもちろん、口内が乾きやすくなります。
口臭対策のためにも、できるだけアルコールは控えましょう。
このように、日常的に気を付けるだけでも、十分根本的な口臭対策が可能です。
できることからコツコツ口臭対策を実践していきましょう。